こんにちは。タカヤマタクマです。
今回は時給の話をしたいと思います。
なぜコールセンターの時給が高いのか、不思議に思っている方に向けて書きたいと思います。
コールセンターの高時給は、建前論では説明がつかない
コールセンターの仕事の時給が高いということは、求人広告を見たことがある方ならば、ご存知だと思います。
中には1000円を切るようなものもありますが、おおよそ1000円から1800円ぐらいが多いような気がします。
私の感覚では、1300円から1500円ぐらいがボリュームゾーンのように思います。
比較的時給が高いといわれる地域でもせいぜい1000円ぐらいまでが多い中で、コールセンターの仕事は高めになっているものです。
なぜコールセンターの時給が高いのか、この原稿を書く前に少し調べてみました。
しかし情報元が企業のサイトの場合、ポジショントークをしているようにしか思えませんでした。
もちろん会社を背負って記事を書く立場上、本音を書くことができないことは当然かもしれません。
ただそれだと、本当に情報を求めている人にとって、不親切ということになってしまいます。
「高いスキルやコミュニケーション力が要求される仕事だから」と書いてあるサイトもありましたが、そんなことありません。
もちろん本当に高いスキルを要求している仕事はありますが、そういうのは時給が2000円を超えていたりします。
それではなぜ1300円など一般水準からみると高時給にもかかわらず、 未経験者でも応募可能なのかについて、説明できないと思います。
コールセンターでこれから働こうとしてる方は、そういう建前的な話はスルーしてもいいかもしれません。
コールセンター経験者の意見
他にもう少し調べてみると、Yahoo!知恵袋などで、コールセンター経験者の方のご意見も見つかりました。
「なぜコールセンターの仕事は時給が高いのか」と質問している人がいるのですね。
そこでは企業が発信している当たり障りない情報よりも、より本音に近い回答が寄せられていました。
話を総合すると、大変な仕事だから時給が高いのだと仰っている方が多いように思いました。
そのご意見は正しいです。
もちろんすべてのコールセンターが大変なわけではありません。
しかし一般的にコールセンターは、ストレスがたまりやすい仕事であることは間違いありません。
その我慢の対価として高時給が提供されていると考えるのも、いわば当然のことでしょう。
ただこのご意見はとてもよく分かりますが、同時にそれだけではないと思います。
なぜなら募集をかけている採用担当者は、実際に現場がどれだけ大変か、実感として理解していないからです。
一般に採用担当者は、よく分からないけれどオペレーターが大変だと言っているから、そういうことにしておこうという程度です。
大変な仕事だからというのは正解ですが、もう少し仕組みについて補足しておく必要があります。
時給が決まる現場
先程述べたように、採用担当者は必ずしもコールセンターの仕事の大変さを理解していません。
それでもなぜ高自給になるかというと、オペレーターの思いとは少し違った力学が働いているからです。
その仕組みは簡単にいうと、他も高いからうちも高くするという身もふたもないものです。
コールセンターの求人広告に高時給が多いから、その水準に合わせているだけのケースが多いです。
実は募集をかける時に、どのくらいの時給にするか、求人媒体の担当者から調整を打診されるケースがあります。
求人広告担当から、こういう仕事だと大体このぐらいが水準だという風にアドバイスされるのです。
そうすると社内に持ち帰って、上と掛け合うことになります。
なぜそれを知ってるかと言うと、私は昔、求人広告を出す側だったことがあるからです。
ただ新聞で募集広告をかけた時などは、そういう調整をされませんでしたが、その場合は求人広告を出稿する側が、時給の相場を調べます。
今現在高止まりしている時給も、元はといえばそういう相場感で決まっていて、そのまま今に至っています。
もちろん人の集まりが悪ければ、もう少し高くするなどの調整が行われる場合もあります。
時給が高いというのは、そういう需給関係で決まりますが、その根本原因として仕事が大変だからという要素があるのです。
なぜこういう話をしたかというと、次の話の前提として重要な話だからです。
どこの会社も良い人材がほしい
例えば同じようなコールセンターの募集があったとして、時給がそれぞれ1100円と1500円だったとします。
1日7時間、月20日働いたとしたら、月額で56000円と相当の差になります。
もしその仕事に応募しようとしている人が、コールセンター経験者だと想定してみましょう。
経験があって自信を持っている人は、どちらの仕事に応募するでしょうか。
間違いなく1500円の方の仕事だと思います。
コールセンターの仕事は、スキルの高い人や経験者が重宝されます。
そういう人の方が歩留まり率が高く、パフォーマンス品質が高いことが多いからです。
企業側からすると、多少時給を上げてでもそういう人を採用したいという事情があります。
しかしもし募集時の時給を下げれば、自動的にそういう人の選択肢から外れてしまいますから。
企業としては時給を下げたいのはやまやまですが、下げると応募者の質が下がるので、下げるに下げられないのです。
そういう思惑もあって、時給が高止まりしている背景もあります。
先程私は、コールセンターの仕事が大変だと申し上げました。
ただ慣れたらそれほど大変ではないというのも、同じく真実です。
つまりコールセンターの仕事は、慣れて仕事がそれほど大変だと思わなくなれば、高時給で働けるということです。
このブログではそういう方向を目指している方に、役立つ情報を提供していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。